• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第58章 任務の裏側





シカ「!」

すると、スッと近付いてきたシカクが、小さく耳打ちする。


シカク「シカマル。いつから家に、ツノの蓄えは無くなったんだ?」

シカ「うっ」


ぼそっと呟かれたそれに、シカマルはぎくりと身体を固まらせた。

シカ(やっぱりバレてたか……)


調合の時はシカマルが薬剤庫から材料を取ってきたので、バレないかと思ったが、やはりシカクには見抜かれていたらしい。

それどころか、シカマルが先ほど持っていた分の薬は、わざわざ製薬せずとも家に完成品がいくつかあるものだが、それもバレているのだろうか。


ちらりと目だけでシカクを見れば、にやりと口角が上げられる。


シカ(………)

どうやら、全て綺麗にバレているようだ。


シカク「次は助けてやんねぇぞ」


シカ「おう」

シカ(……やっぱ親父にゃ敵わねぇな)


シカマルが追いつきたいもう一人の人物。

どうやら、こちらの背中もまだまだシカマルには遠いらしい。



…………………………




綱手「よし、数も間違いはない。ご苦労だった」

「雷影からの任務もよろしく頼む」という綱手に快諾し、シカマル達が火影室から出ようとしたその時だった。



ナルト「ちょぉぉぉーっと待った!! その任務!!!」

バァァァンと激しくドアが開かれたのと同時に、ナルトの声が響き渡る。


カカシ「はぁ……」


押さえつけて、どうにか連れ帰ろうと奮闘していたカカシの腕を振りほどいて、ナルトはドカドカと入室を遂げる。



/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp