• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第58章 任務の裏側






綱手「その追い付きたい奴ってのは誰の事だ? ん?」

シカ「っ…」


綱手「お前の同期で追い付きたいとなると……」

すぐに、その答えが導き出されたのであろう。いや、すでに答えを分かっていての問いかけかもしれない。


綱手はより一層、含み笑いを強めた。


綱手「キリだな」

シカ「っ!!」


顔に熱が集中したのが、自分でもよくわかった。

一瞬でゆでだこのようになったシカマルを見て、吹き出したシカクと、ついにくつくつと声を上げて笑う綱手。

さらには、笑ってはいけないと。しかし、まるで堪えきれずに身体を震わせているシズネに、シカマルの羞恥心は煽られる。


綱手「くくっ、分かりやすい奴だな。しかしまた、随分と大変そうな相手を選んだもんだ」

とうの前に、下忍のレベルを越えてるキリは、中忍試験をまだ受けていないだけで既に綱手達の中では、中忍レベルの忍者として認識されている。

また、担当上忍であるシカクから、提出される報告書を見るたびに、その能力を高めているキリに、追いつこうというのは中々厳しい道のりだ。


綱手「くっくっ、まあしっかりやんな」

「色々とな」と真っ赤になったシカマルにエールを送れば、シカマルも小さく頷いた。

シカ「っす」


これ以上、話を掘り下げられる前に退散しなくてはと、シカマルが帰宅を促せば、綱手は笑いながら薬に視線を向ける。


綱手「ああ、薬の個数の確認を行う。すぐに終わるから待ってろ」

そうして、シズネと共に確認を行う綱手を、シカマルは火照る頬を冷ますことに努めながら待機する。


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp