第58章 任務の裏側
第58話 任務の裏側
その翌日、任務のために集められた一行は、木ノ葉隠れの阿吽の門前で、任務内容の緻密な確認を行っていた。
カカシ「ーーーという事だ」
理解出来たかと、部下たちに目を配るとそれぞれが同意する。
キリ「はい」
サクラ「もちろん! しゃーんなろー!」
シカ「っす」
サスケ「早く出発するぞ」
十数分に渡る確認に、すんなりと頷いてくれた面々に、カカシはにっこりと頷いた。
カカシ「サスケ、俺もそうしたいんだけどね」
ちらりと視線を流せば、そこには唸り声を上げて、頭を抱える部下が一人。
ナルト「うぅぅぅぅ………雲隠れのおっちゃんからの依頼で……俺たちは、今から……えっと」
あれがこうで、でも、こうがあれで……と唸るナルトに、カカシ班のメンバーと、シカマルが呆れたようにため息をついた。
ナルト「カ、カカシ先生っ、もう一回! もう一回説明してくんねー?」
シカ「はぁ……要は向こうに着いたら戦闘になっから気合い入れていけよっつーこった」
ナルト「!! そういう事か! なんだよ、それならそうと早く言ってくれってばよ!! さんきゅーシカマル! カカシ先生、説明すんの下手過ぎ!!」
ビシッとカカシを指差せば、カカシはがっくりとこうべを垂れる。
カカシ「お前ねぇ……」
サクラ「ちょっ、シカマル! そんな説明でいいわけ?」
シカ「仕方ねぇだろ。もう一回説明した所でわかりゃしねぇよ」
サクラ「まあ……確かに」
サスケ「ったく、ウスラトンカチ」