• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第51章 心違い






キリ「たまに散歩に行ったり。あ……流れ星」


いの「流れ星?」

キリ「少し前に、星を見に行ったわ。流れ星がよく見えるからって」


いの「!!!」

キリ「どうしたの」


驚きのあまり立ち上がったいのは、まんまるに目を開いたまま、スススッと再び腰をおろした。

キリ「??」


いの(ちょっと、嘘でしょ)


それはもしかしなくとも、流星群が訪れていたあの頃の話ではないのか。

たしか、シカマルの前でその話をした記憶がある。


サスケを誘って玉砕したサクラといのが「好きな人と流れ星を見るなんて憧れるわね」と、夢見ていたそれを。

興味なさ気に聞いていた、あのシカマルが。


口を開けば、めんどくせーしか言わない、あのシカマルが。


そんなロマンチックな事を、あの、シカマルが。



いの(………)


なんだろうか。頭を鈍器で殴れたかのようなこの衝撃。

幼少期から知るあの無気力男が、どの面下げて女の子に流れ星を見に行こうと、そう言ったのか。


上手く想像出来ないそれに、いのが顔をしかめていると、隣にいるチョウジから肘でつつかれる。


いの(あ……っ)

ハッと我に返ると、不思議そうにこちらを見つめているキリの姿があり、いのはすぐに表情を取り繕った。


キリ「どうかしたの?」

いの「いや、なんでもないわ」


少々、受け入れ難い事実に直面して、戸惑いを隠せなかっただけだ。


いの(何はともあれ、見直したわよシカマル!)


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp