第2章 木ノ葉での生活
故郷である樹の里で、両親や里の仲間を殺したキリは、はたけカカシと共に木ノ葉隠れの里へ行くことになった。
里を出る前に荷物があるだろうと、一度 家に戻れば、昨晩私が両親を刺した記憶が蘇る。
なぜあの時、あれほどの殺人衝動に見舞われたのか。薬の影響はあっただろう。でも私は殺したいという己の意思で、行動をしたのである。
ぐっと、込み上げてくる吐き気を堪える。
ポンっと肩を叩かれて顔をあげれば、私の処刑が決定しようとしているところに乱入してきた男、はたけカカシがいた。
カカシ「さ、早いとこ準備をしよう」
突然現れた彼は、樹の里の危険人物、又 憎悪の対象だと認識された私を木ノ葉隠れの里で預かると言った。
カカシ「あまり大荷物になるわけにはいかないけど、次にいつここへ来れるかはわからないから、忘れ物、ないよーにね」
そうにこりと笑うと、入り口付近に戻っていく。
(次にここへ…来ることはあるのかな)
もう、そんな時はないような気がした。
壁にかけてある1本の刀を手に取る。
母と父が私のために特別に作ってくれた刀。
カカシ「ん、それだけでいいの?」
こくりと頷けば、じゃあ行こうと外へ出る。
こうして、はたけカカシという男に連れられて、私は木ノ葉隠れの里にいくことになる。