• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第44章 敗北





キリ「……今は、あなたよりも後ろの彼に用があるわ」


リー「気持ちはわかりますが、ネジも言うように彼は加減をする男ではありません。そして、彼は下忍の中で最も強い男です」


「危険過ぎます」と、間に入ったリーに、キリは更に声音を強めた。


キリ「そんな心配は要らないわ。負けるのは、私じゃない」

ネジ「口だけは達者なようだな。リー、そこをどけ」


リー「彼女を修業に誘ったのは僕です! 僕抜きで勝手に話を進めないで下さい」


「ちっ、好きにしろ」と、引き下がったネジに、キリもネジからリーへと対象を移した。


キリ「あなたの後で、戦えばいいだけのこと」

「どちらが先でも構わない」というキリの言葉に、リーはピクリと反応を示した。


リー「キリさん、あなたの実力を知りませんが、もちろん僕だって負けるつもりはありません」



そうしてキリと対峙したリーは一礼をする。


リー「では、キリさん。お願いします」


そんなリーと共に、キリも両手を合わせて礼をおこない、二人は構えに入った。


一瞬、あたりが無音になったその時、先に動きを見せたのはリーの方だった。


リー「木ノ葉旋風!!!」

ネジ.ガイ.テン「!!」



リーの回し蹴りを真正面から迎え入れたキリは、くるりと半回転をしてリーの勢いを外へと受け流す。


リー「まだまだ!!」


2、3、4と続くリーの連撃を全ていなしたキリは、ふわりとリーとの間合いをとった。


リー「っ!! やりますね! でも僕だってこれからです!」

ガイ「リー! 待て!!」


その言葉に、再び仕掛けようと足を踏み出したリーの体がピタリと止まった。


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp