第40章 はじめての
第40話 はじめての
ずっしりと肩に食い込む鞄の重み。
その他にも、たんまりと書類が入って、尋常じゃない重量の段ボールが、シカマルの目前に置かれる。
シカ「……いくらなんでも多過ぎねぇか」
シカク「悪いなシカマル、頼んだぞ」
急遽、必要になったというこの大量の書類たちを待機所にいる医療忍者に渡さなくてはならないのだが。
頼まれたシカクが今から会議に出席しないといけないようで、シカマルが代理として向かう事になった。
そのこと自体は、面倒ではあるが別に構わない。
が、いかんせんその量の多さにシカマルは顔をしかめる。
ヨシノ「シカマル、ついでにこれも渡してくれるかい」
シカ「げっ、まだあんのかよ」
「みんな慌ただしくてご飯もまともに食べれていないだろうから」と、ヨシノからおにぎりの入った手さげ袋を渡される。
シカ「はー、これで全部だな?」
揃ったのならば、とっとと行ってしまいたいと念を押せば、ひょっこりと居間から顔を出したキリが近付いてくる。
キリ「手伝うわ」
シカ「!」
すっと手を差し出したキリに、シカマルは持っていたおにぎりを託す。
シカ「さんきゅ」