• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第36章 決別




…………………………


ーーその後の二人ーー


イチカ「こんなところにいたの、あんた」

シカ「!!」


キリと話している時、どこからともなく現れて、いつの間にかその姿を消していたシカマルのもとへ、イチカは忍び寄る。

そんなイチカの突然の登場に、シカマルはびくりと肩を竦ませた。


シカ「おまっ……もっと普通に声かけろよ」


そして、そのまま寝転がっていた体を起こすと、シカマルはあくび混じりにゴキゴキと肩をならした。


シカ「仲直り、出来たのかよ」

イチカ「……まあ、おかげ様でね」


「あんたの力を借りたなんて癪だけど」と、不本意そうにイチカが言えば、シカマルはくつくつと笑いをもらした。


イチカ「私、キリが……無事かどうか心配でここに来たのよ」

シカ「だろうな」


イチカ「……あんたは、なんでそれがわったの」


キリに酷い言葉を投げかけた後も、この男はそれがわかっている様子だった。


シカ「あー? まあ、あんたがキリを初めて見た時の表情とか、小刀向けた時も、殺意なんて感じなかったからよ」


「だから本当はそうじゃねえかなと思ってたんだよ、当たりだったろ?」と、口角を上げて言ったシカマルに、イチカはジト目を向ける。


イチカ「あんたってほんとに腹立つわね」

心配してここへ来たはずなのに、キリの事を責めるような態度をとってしまった自分を思い出して、イチカは顔を歪ませる。


イチカ「ほんとはあんなこと言うはずじゃなかったのに、あんたのせいよ」

シカ「あ? なんで俺なんだよ」

/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp