第33章 移り変わる世代
三代目はコホン、とひとつ咳払いをする。
三代目「綱手、本日おぬしを五代目火影に任命する」
綱手.キリ「!!」
キリ「あの……伝説の三忍の……?」
綱手「ふざけんじゃないよクソジジイ!! 火影なんてなるわけないだろう!調子に乗んのも大概にしな!!」
がなる綱手に、三代目は二枚の紙を差し出した。
三代目「耳を揃えて返すというなら、話は別じゃがの」
「命名 五代目火影 綱手」と書かれた紙の隣に、請求書と紙が並び、キリはその紙を見て驚愕する。
キリ「!?」
キリ(0が……5、6、7……は、ち……え?)
人生でこんな金額を実際に目にした事がない。
そして、今後の人生でももう二度とないだろう莫大な金額がそこには書かれていた。
綱手「ぐ、ぬぬ……借金をカタにしようってのかい」
三代目「……どうしても、というのならば考えよう。しかし、これからの木ノ葉にはお前の力が必要じゃ、綱手。どうか頼まれてはくれんか」
綱手「……っ、アタシに木ノ葉に戻る気は……」
無い。そう言おうとした綱手に、キリの姿が目に入る。
【貴女がいれば、きっとたくさんの人が救われますね】
キリの言葉が胸の奥で疼く。