• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第32章 背中の重み





カカシ「奇遇ですね、俺もそう思ってました」

そう言って、ポイッとカカシも音忍を地面に捨てる。


ガイ「カカシめ……音忍を四人も担いで来ただと……ならば!!! 俺は八人全員を担いで木ノ葉まで駆けよう!!」


ガイは張り切って音忍を背負っていく。

カカシ「………どうぞ。手伝うよ」


六人目あたりから担いではボトリと、音忍を落としていたガイに、カカシは音忍をくくりつけていく。


ガイ「くーっ! ライバルを手伝うその余裕! ナウくて、むかつく!」

何かを叫びながら、木ノ葉へと駆けていった珍獣を、残されたシカマル達は静かに見送った。


ナルト「あー、なんか……。俺の担当カカシ先生で良かったってばよ」

シカ「俺も。アスマで良かったわ」


遅刻常習犯のマスク男だって、適当過ぎる熊男だって、あれに比べりゃ全然いいわ。と、二人は我が師を見て頷いた。


カカシ「……なんか、褒められてる気が全然しないんだけど」

アスマ「……カカシ、俺もだ」


遠くから、こだまするガイの雄叫びが聞こえてくる。

アスマたち同期内で、濃ゆさが他者の追随を許さないガイ。

昔から全く変わらない猪突猛進眉毛のことを、アスマは忘れることにした。


くるりと振り返って、アスマはシカマルに声をかける。

/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp