第32章 背中の重み
ガイ「青春ダイナミィーーーーック!!!」
シカク.ナルト.カカシ.シカマル「!!」
ガイ「さあ来い! この木ノ葉の気高き碧い猛獣がお相手しよう!!」
カカシ「……………」
遠くから聞こえてきた声の主と、一瞬目が合ってしまってキラリと向けられたウインクに、カカシはそっと視線を下げた。
ガイと共に援護に来ていたアスマは、ばっさばっさとガイになぎ倒されていく群衆を見て、この場を任せる。
カカシたちと合流するには、橋を止めなければいけない。
アスマは橋の横にそびえる建物に侵入し、橋を動かす装置を探した。
アスマ「これか!」
即座に、見つけた停止スイッチを押すが、現状に変化はない。
アスマ「チッ……停止は効かねーか」
今もなお上がり続ける橋を見て、アスマは橋を上げる歯車にクナイを差し込んだ。
ガキンッと鉄がかち合う音がして、歯車はギリギリと低速に回る。
アスマ「くそ、止まらねぇ」
もう一本クナイを深く差し込んで、アスマが再び外へ出れば、既に全滅しかけている群衆とむさくるしさ満点のゲジ眉男が一名。
そして、ゆっくりと上がり続ける橋に、近付いてくるカカシ達の姿が見えた。
アスマ「カカシ! 急げ!!」
シカク達が橋へと近付いた時には、既に橋の中央はぱっくりと割れて、数メートルの拡がりを見せていた。
先頭を駆けていたシカクが、更に速度を上げて叫ぶ。
シカク「飛ぶぞ!!」
ばっ、と飛び込んだシカクは、橋の向こう側へと到着する。
シカ.ナルト「げっ、まじかよ!?」