• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第31章 耐える戦い





シカマルの腕から突然、支えていたキリの体が消える。

シカ「!」

キリ「ふーーー……」

大きく息をついて、キリはぱんぱんと服についた砂を払う。


キリ「行きましょう」

シカ「キリ! お前そんな体で無理に決まってんだろ」


キリ「早く。こうしてる間にも時間がなくなってしまう」

シカ「っ、でもよ」


キリから力強い視線が向けられて、シカマルは口をつぐんだ。


シカク「……行くぞ。キリ、限界になったら言ってこい」

「背負ってやる」と、すでに四人の音忍を抱えて定員オーバーなシカクにそう告げられる。

しかし、その背のどこに背負う場所があるのかと、キリは困った様に頷く。

キリ「はい」


ナルト「っしゃあ! キリ!! 疲れたら俺に言ってこいっ! 俺が木の葉まで背負ってやるってばよ!!」

ぐっとガッツポーズをして気合いを入れるナルトにも頷いて、キリは顔をしかめたままのシカマルに視線を向ける。


シカ「…………」

「無茶はするな」そんな言葉を、もうすでに限界が近いだろうキリに伝えてどうなるというのか。

そんな風に、シカマルが何も言えずにいると、キリからそっと背中を押される。

キリ「……大丈夫、行きましょう」


カカシ「キリだけじゃない。ナルト、シカマル、お前たち自分の心配もした方がいい」

「飛ばすぞ」というカカシの声を合図に、キリ達は地面を蹴った。



ータイムリミットまであと20時間ー


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp