• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第31章 耐える戦い





シカク「ちっ、カカシ! 今はこっちが先だ、俺たちもすぐに追うぞ」

そう言って、シカクはともる焦燥を抑え、残る音忍たちへ対峙する。

シカク(っ、キリ……無事でいてくれよ)



* * *



一方で、森の中ではキリの荒くなった呼吸が聞こえてくる。

キリ「はぁっ、くっ……」


シカク達と別れて、案内人を送り届けた後。

再び山脈までの道のりを駆けて、地図の道を辿っていれば、突如音隠れの忍から奇襲を受けた。


音忍の初撃を防ぐキリに、別の忍が追撃を仕掛ける。

後方に下がってその攻撃を避ければ、ぞろぞろと現れる音忍の姿が目にうつる。

キリ(まずい、囲まれた)

前後左右、四名の音忍に囲まれたキリは鞘から刀を抜いた。


『おーおー、一丁前な顔してまあ。そそるねぇ』

『生意気なガキは嫌いよ』


下卑た笑みを浮かべる男に、酷く不愉快そうな髪の長い女。


『ちっ、なんで俺がガキの相手なんか……』

『早く終わらせて帰りましょー』


気だるそうな男は大剣を肩に担いで、まだ若い女はしきりに髪を気にしている。

そんな四人に囲まれたキリは、ゆっくりと敵を見据えた。


キリ「……ふーーー」

キリは一度、大きく息を吸って、ゆっくり長い息を吐く。


キリ(油断している今のうちに…仕留める)

そして、今も下卑た笑みを浮かべている男へ刀を構えて駆け出した。


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp