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ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第30章 緊急任務




全てがあまりにも唐突過ぎた。


更にここへの道中は結局、シカマルがもたもたと忍具の整理をしていた為、シカクから詳しく説明を受ける前にここへ到着してしまった。

この任務の内容だって、先ほど三代目から聞いてやっとわかったのだ。


しかしキリは修業中に突然、「任務要請だ」とシカクから言われたあの瞬間から、この任務にしっかりと向き合っていた。

シカマルがキリにあれこれと世話をしてもらっている間にも、キリもシカクも既にこの任務に就いていたのだ。



シカ(ただでさえ、キリと比べりゃ俺は真面目にやったって足ひっぱる可能性が高ーんだ。その俺がこんな浮ついててどうすんだよ)


カカシの言葉で、やっと気が引き締まったことが情けなくて、自らを恥じた。


シカ(もうぜってーあんなダセー真似してたまるかよ)


自分の無力さで、弱さで。

大切な人が自分の代わりに傷つく事など、もう二度と。



カカシ(……あらま、こっちはちょっと薬が効き過ぎたかな)


まるでこれから死戦にでも行くかのようなシカマルを見て、一声かけるべきかと口を開こうとした時。

シカクが仕方ねー奴だな、といった表情でシカマルを見ているのに気が付いた。


カカシ(ここは任せるべきか)

カカシよりも、実の父親であるシカクの方がよっぽど効果的なフォローが出来るだろう。

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