第5章 無防備に、、、
鈴音が悲鳴嶼邸にやってきてから3日が経った。少しずつ、鈴音も自分の仕事に慣れてきていた。
お風呂はいつでも入れる様に沸かしておく→任務後じゃなくても、鍛錬後に入ったりする
悲鳴嶼は普通の人の五人前程は食べるので、多めに食事を用意する→少ないと泣いてしまう
隊服は砂汚れや泥汚れが多い→その変わり破れはしない
楓は毛の長い猫なので、出来るだけ毎日ブラッシングをする→大体桜や紅葉に邪魔される
悲鳴嶼は、任務がなくても、見回りをするので、基本的には夜はいない。
ここに来てから鈴音は夕方にお風呂に入り、悲鳴嶼が出かける前に薬を塗ってもらっている。
「悲鳴嶼さん、お風呂終わりました。」
「、、、そうか。こちらへ来なさい。」
すでに悲鳴嶼は薬を用意していた。
「失礼します。」
鈴音は悲鳴嶼の前に背を向けて座ると、帯を解いて背を晒した。
「、、、すまない、触るぞ。」
悲鳴嶼は鈴音の背に触れ、傷跡を確かめる。そして手に薬をつけると、丁寧に塗っていく。