第8章 6ページ目 しゃぼん玉とばせ。
「あー、しょうもな」
「うふふ、でも楽しいよ~」
「まぁ、悪くはない」
「素直じゃないな、悟」
「あ?」
「なにかな?」
「まぁまぁ五条くん、チョコクッキー食べる?」
「食べる」
「五条、餌付けられてんじゃん」
「、私にも頂戴?」
「はい、どうぞー。硝子ちゃんもいる?」
「んじゃ、貰おっかな」
「お前らも食うんじゃねーか!」
「がくれるんだよ?そりゃ食べるだろ、なぁ?」
「そうだね、食べるに決まってるじゃないか」
なにやら言い合っている中、わたしもクッキーをぱくり。
サクサクサクサク…うん、おいしい。
「んふふ、みんなで食べるとおいしいね!」
にっこにっこしながら言ったら、何故か時が止まった。
こっちを見て固まる三人を見て、目をぱちぱちさせる。
と、ふっと柔らかく笑った硝子ちゃんと夏油くんから代わる代わる頭を撫でられて。
五条くんからは「気が抜けた」と、頬を両側からむにゅむにゅされた。
にゅおおお?
「ぶっは!タコみてぇ」
笑わないでぇっ!
そうしたの五条くんだからねっ!?
ぱしんと手を払ったけど、すぐにまた掴まれてむにゅむにゅされてしまった。
今度はそれ見て笑いながらブサイクって…。
五条くんてほんと、ほんとに、もうっ…!!
そんなこんなで、平和で楽しく過ぎていった自習時間。
後から自習用のプリントがあったことに気づいて、慌ててみんなで分け合って解いた。
いやぁ、危なかったね!