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【呪術廻戦】今日も明日も明後日も。【さしす組】

第8章 6ページ目 しゃぼん玉とばせ。




今日は夜蛾先生が任務でいない。

ので、ただいま自習の時間。


「自習って、なんだろうね」


ふと疑問がこぼれる。


「自分で何かしら学習すること?」


そう言う硝子ちゃんは、窓際の席で外に向かって煙をふかしている。


「みんな、今なにか学習してる?」


もういっかい問えば、続々と返ってくる答え。


「自由に煙の形を作る学習」

「机の上で寝る姿勢の研究」

「右に同じ」


いやいやいや。

どれも学習じゃないよね、それ。

右に同じって、もう返事するのも面倒くさがってるし五条くん。


「んー、は?なんの学習中なの?」


慣れた仕草で煙草を指で挟み、ふーっと開けた窓の方へ煙を吐き出す硝子ちゃん。

お、大人っぽい…どきどきしちゃうなぁ…。


「わたしはね、科学の実験中だよ!」


えっへん。


「嘘つけ」


間髪入れず、寝る姿勢から頭を上げた五条くんの突っ込みが入る。


「嘘じゃないもん!」

「いや、。私にも科学の実験とやらには見えないんだけど?」


え、夏油くんまで?

机に肘ついて顎を手に乗せた夏油くんは、こちらを見ながらゆるい微笑みを浮かべている。


「どう見ても、これは実験中でしょう?」

「ちなみに一応聞くけど、なんの実験?」

「え?手作りしゃぼん玉の強度実験」

「思いっきり遊んでんじゃねぇか」


サングラスの隙間からジトっと見られて、ちょっとビビる。

やだぁ、五条くん目つき悪~い。


「ええ、実験だよ?ちょっとくらい遊ぶでしょ?」

「あっはは、マジで遊んでたよ。ウケる」

「硝子ちゃんもやる?」

「いや、見とく」

「そっかぁ」


面白いのになぁ~。

先の方を適度に裂いて折って広げたストローを、紙コップの中で作ったしゃぼん玉液に浸して。

反対側からふぅーっと強さに気をつけて息を吹き入れる。

ぷわわわん。ぷわぽわん。ぷぽぽぽぽん…。

大きいのから徐々に小さく。

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