第6章 4ページ目 お花見わっしょい(3)
硝子ちゃあん、起きてぇーっ。
えぐえぐ泣き叫びながら、次から次へと小さな結界ボールを二人に投げつける。
投げて、投げて、投げ続けるわたしの様子にさすがに悪いことをしたと思ったのか。
二人は避けながら、何度も何度も謝ってくれた。
……ぐすっ、二度目はないんだからな!
結局、あれからすぐに目を覚ましたらしい硝子ちゃんは。
暴れているわたしたちを見てなんかヤバいと思い、先に寮へと戻ってしまっていた。
そして残るわたしたち三人は、といえば…
「全くお前たちは、入学前から何度騒ぎを起こせば気が済むんだ…」
「せ、先生…足、足がいたいです~…!!」
「だから、俺らは何もやってないんだってばー。なぁ?傑」
「その通り。先生、今回は術式は使っていませんよ」
「はぁ…連帯責任だ。たまには黙って反省してみせろ」
「ひぃ~ん…ごめんなさぁあい…!!」
「「チッ」」
夜蛾先生によって、長々とお説教とともに正座をさせられて。
解放される頃にはすっかり足は感覚というものを忘れているのだった。
ついでに、五条くんと夏油くんの視線がグサグサささって痛かったです。
ごめんねぇ~えへぺろ!
「えへぺろ、じゃねぇんだよ」
「ほんとにね」
「あぎゃいたた!いたいいたいっ!両側から頭ぐりぐりしないでぇっ!!」
訂正。
物理的に頭も痛かった。