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【呪術廻戦】今日も明日も明後日も。【さしす組】

第1章 1ページ目 初日!




「あっ……私、生きるの二回目だ!!」


そう気づいたのは、高校入学の当日の朝だった。


私にはついさっき思い出したばかりの炊き立てほやほや前世な記憶がある。

といっても大したことはない。

漫画や小説を読むのが好きだったとか。

物語にあるような青春とは縁がなかったとか。

好物は甘いものだったとか。

ものすごく限定的でうすらぼんやりとしている。


死因もちょっとした突発的事故…っていうか、うっかり歩道橋で靴がすべって転がり落ちただけだったりする。

やだーまぬけすぎて恥ずか死ぬ!!死んだけど!!

今回は足元には気をつけるぞ、と意気込んで。

すべりにくく動きやすいスニーカーをしっかり履くと、女子寮にある自分の部屋を出た。


「今日から女子高生っだぁー!!」


両手でぐっとガッツポーズを作ると、右手の拳をえいっと突き上げる。

気分上々、気合も十分だ。

さあ、今生は前世の分までアオハルしたるぞー!!


「…なに、朝から気合入ってんね?」


この麗しい声はっ…

背後から聞こえた声にぶんっと勢いよく振り返る。

と、そこには泣きボクロが色っぽい女神がいた。


「おはよ、さん」


もとい、昨日寮で挨拶したばかりの今日から同級生である家入硝子ちゃんがいた。

あああ制服姿もいいっ、とっても似合ってるう!!


「おはよう家入さん!今日も可愛いねぇ、制服似合ってる!」


ぐっと親指を立てて片目をつむって見せる。

あ、ほっぺ引き攣るこれ。


「ふっ…出来てないし。こうだよ、こう」


ぱちん☆そんな音が聞こえてきそうなウィンクをもらいました。

なんて華麗なの!わたしとは大違い素敵だーうふふ。

思わずにこにこしてしまう。

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