第2章 2ページ目 眠いデー。
顔にいっぱい白い米粒をくっつけるわたし。
もうすっかり冷めているから、今度はやけどする心配もないけど。
夏油くんはきっと笑いながらも大丈夫かい?って言ってくれて。
硝子ちゃんは何してんの?ってニヤニヤほっぺつついてきたりして。
五条くんはお前バカだろって言いながら豪快に笑いとばすかもしれない。
「うふふ」
「うわ、なに?気持ち悪ぃ」
「五条くん失礼だよ」
「さて、楽しそうなところ悪いけどそろそろ行かないと遅刻するよ?」
「ええっ、もう?」
「ごちそうさま。私、先行くね~」
「待ってぇ硝子ちゃあん!」
残っているおかずだけ、口に入るだけ詰め込んで。
ほっぺたぱんぱん。
ハムスターの頬袋みたいになりながら。
先に行く素振りをしても、ちゃんと出入り口で待ってくれている三人を追いかける。
みんなやさしいなぁ。
おかげで今日も元気いっぱい。
眠いけど、きっと楽しい一日がはじまる。