第2章 2ページ目 眠いデー。
今日はねむたいデー。
ねむい、眠いよぉおう。
せっかく硝子ちゃんから一緒に朝ごはんいこーって誘ってもらったのに。
もう今、すごくねむくてねむくてしかたがない。
「おい、こいつ鼻から味噌汁飲む気か」
「よほど眠たいんだね」
「、ストップ。そのままだと味噌汁で溺れるよ」
「んにゃぁ?…っつ、あっつ!!」
熱い熱い熱いできたてほかほかお味噌汁ーーっ、鼻にぶしゃんてあっちゃちゃちゃあーーー!!!
「おわっ、バカなにやってんだよ!」
「大丈夫かい?硝子!」
「わかってる。ほら大丈夫?見せて」
押さえてた手をそろーっと離して、どうなっているかわからない鼻を硝子ちゃんに見せる。
うう、じんじんするう痛いぃ。
「あー、軽い火傷みたいだね。これならすぐ治るよ、じっとしてな」
「…う゛ん」
涙のにじんだ声で返事をする。
硝子ちゃんの手が私のほっぺに触れて、じっと集中しはじめた。
鼻のあたりがだんだん温かいような、むずむずするような不思議な感覚がする。
「…はい、終わったよ」
「っありがとう、硝子ちゃん!」
だいすき―!叫びながら硝子ちゃんに抱きついた。
うふふ、いいにおーい。
「おい、俺にも見せろ」
「え?」
「鼻だよ」
五条くんがえらそうにフンと鼻息をたてる。
なになに?五条くんもわたしの鼻の心配してくれたの?
えへへ、しょうがないなぁ。
嬉しいから見せて安心させてあげよう。
「ん、どう?」
「へぇー…しっかり赤みも引いてるな。さっすが硝子、やっぱ反転術式いいよなぁ~」
「任せろ」
ドヤ顔の硝子ちゃん、かわいい。
眉ひとつ動かさないところが素敵です。
「でも熱かっただろう?今度からは気をつけるんだよ」
「はーい」
いえす、夏油ママー。
もう鼻の火傷はいやなので、眠いときには汁物から遠ざかろうと思います。
穴のなかまで入らなくて本当によかった。
ツーンとあっちい!で、とんでもない感覚を味わうところだった。
ふー。あぶないあぶない。