Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】
第1章 幼なじみ以上…?(ADB)
視点を交差させます。
今吉side
~朝練中~
キュッキュキュッ
ダンダン
監「そろそろ時間ですね。ここまでにしておきましょう」
全「あざっしたぁ!!」
朝練終了~…と、恵那が見当たらへんな。
部室にでも居るんやろか…。
見に行こか…。
今「恵那~」
「!!あっ…翔一。朝練、終わったんか」
今「ああ」
「ほな戻ろ。遅刻してまうで」
今「せやな」
~かっ飛ばして授業終了~
恵那side
ん~…終わった終わった
勉強はあんま好きとちゃうからな…あはは。
友「恵那~!」
ん?
「はい、どないしたん?」
友達は折られた紙を差し出した。
友「今さっきそこで渡されたのよ。恵那に渡せって」
誰やろ?
「それ、どんな人?」
友「え~とね、色黒で目がつり上がった男子!」
はぁ!?。
私の知人に、色黒のつり目は1人しかおらん。
「…さよか、おおきに」
紙を受け取って開くと、
<放課後、屋上に来いよ>
一体何を言い出す気や!?
またくだらんこと言うんかな。
私は屋上へ向かった。
いつものとこで昼寝しとるんかな?
梯子を登ると…いた。
寝てる。
青「よう、センパイ」
パチッと目を開けた青峰君は、寝たまま私に話しかけてきた。
「青峰君やね?私を呼んだの」
青「そうだぜ。待たせやがって。ま、来たからよしとすっか」
「待たせる…って、大して待ってへんやろが!!」
青「いや~?待ったぜ。3分くらい」
「それ待つ言わんわ!!」
青「そうカッカしねーで、ほらここ寝て見ろよ」
「…今日も部活あるんよ」
青「いいだろ別に。どうせいつも時計みてーにクソマジメに出てんだろ?1日くらいサボっても誰もなんも言わねーよ」
「……全く」
青「あ~…でもあの腹黒メガネはビミョーだな」
「腹黒メガネって…翔一?」
青「他に誰がいんだよ」
「…腹黒メガネかぁ…くすっ」
おかしなって軽く笑った。
青峰君もニヤリとしとる。
その愉しげな雰囲気は、次の瞬間壊れて消えた。
今「…恵那」
「!!…翔一?」
翔一が無言で立っていた。