• テキストサイズ

Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】

第1章 幼なじみ以上…?(ADB)


練習終了。

私とさつきちゃんは後片付けを手伝っていた。

さ「ふー…」

「さつきちゃん、お疲れな」

さ「江刺先輩もお疲れ様です」

「もうこれで最後やね?私やっとくから、さつきちゃん先あがりい」

さ「え、でも…」

「ええから」

さ「すみません、じゃあ…お先に」

私は残っとった仕事を片付けていた。

今「恵那」

あれ。

「翔一?まだおったん?」

今「ワシ主将やで。仕事も色々あるんや」

「さよか…」

今「それが今終わったとこやけど…恵那は終わったんか?」

「私はもう少し。先に…わっ」

今「手伝ったる」

「そんな…練習で疲れとんのに…」

今「これくらいできるわ。…さて、これでええんやな。行くで」

「あ、うん…。おおきに、翔一」

体育館の電気を消し、鍵をかけて外にでると、桜が未だに散らずに咲き乱れとった。

「今年は桜、遅咲きやね。去年はもう葉桜やったのに」

今「せやなあ」

まだ日が早く、薄暗い中電灯に照らされぼんやりと見える夜桜は、ほんに幻想的やった。

今「さ、行くで。もう遅い」

翔一に促され、私達は歩き出した。
/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp