Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】
第3章 2人…いや3人!?*誓いのキスは突然に*円山崇生、柴咲漣*
#NAME1#side
崇「あ…もうこんな時間だ」
見ると、時計の針は正午を越えていた。
崇「ごめんね、つい。あまりに楽しかったから」
「っ//」
崇生さん、そんな笑顔で私を見つめないでください…。
事実私も楽しかった。この楽しさがずっと続いてほしかった。
私はついに決心した。
もう言ってしまおう。
振られたってもともとだ。
伝えてすっきりしよう。
けど流石にくにさんの前では無理だな。
崇「サンキューくにさん」
く「ハイハイ。またどうぞ」
2人で店を出た。
今がチャンスだ!!
これを逃したらもう伝える機会はない!!
崇「じゃあ…#NAME1#ちゃ「崇生さんちょっと来てください!!」え?」
崇生さんの言葉を遮って、崇生さんの手を掴んで走り出した。
入ったのはすぐ近くの路地裏。
崇「#NAME1#ちゃん?どうしたの?」
言え…!!言うんだ!!
言うんだ#NAME2##NAME1#!!
「あ、あ、あ、あの!!」
崇「ん?」
「わ、私…その…あの…」
崇「どうしたの?」
「すみません私崇生さんのことが好きですごめんなさい!!」
なんだそりゃーっ!!
崇「え…?」
「いきなりすみません!!じゃッ!!」
私は恥ずかしさのあまり、走って逃げ――――
崇「待って!!」
られなかった。
崇生さんの大きな手が、私の腕を掴んだから。
「…?」
崇生side
気付いたら…#NAME1#ちゃんの腕を掴んでいた。
佐伯達にからかい半分で言われた時は、まさかと心のどこかで思ってた。
けど…。
こうして言われた。
考えて見れば、#NAME1#ちゃんといると、楽しいし、安心できる。
多分…。
崇「多分…俺も…」
#NAME1#ちゃんの瞳が大きくなる。
「…振られると思ってました」
崇「…俺は考えたこともなかったよ。今まで」
路地裏でクスクス笑った。
「これからよろしくお願いします」
崇「ああ。こちらこそ」
こうして、私と崇生さんは付き合い始めた。
くにさん達には散々からかわれたけど、後悔なんてない。
あ、そうだ。
私、ちゃんと漣との約束、守ってるよ?
ほら、今日もこの猫は私を抱き枕にしようと来る。
漣「#NAME1#」
「ハイハイ」
完