Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】
第2章 ~俺が守ろう~*ジョット*家庭教ヒットマンリボーン*
泣き続け、涙も枯れようかという時。
ジ「……#NAME1#」
ボスが突然切り出した。
「…?」
ジ「……俺の専属の護衛にならないか?」
「…え…?」
頭真っ白でわけがわからない。
「ボスの…専属の…護衛?」
ジ「…ああ」
「なぜ…私を…」
ジ「…」
ジョットside
言わせる気か?
ジ「…お前に支えて…そして俺にお前を支えさせてほしい」
「……それ…って…」
ジ「…ああ」
今まで押し隠してきた想い。
ボスと部下だ、有り得ないと、自分を騙し続けたが、もう限界だ。
ジ「…今は、俺をボンゴレファミリーボス、ではなく、ジョット、という1人の男として見てほしい」
「…!?」
ジ「#NAME1#、俺と共に生きる気があるか?」
「…!!!!!」
#NAME1#の目が1.5倍くらいになる。
「………それは…」
#NAME1#は言葉を濁す。
それはそうだろう。
立場が立場なのだから。
だが、俺はこいつの心が知りたい。
ジ「俺は強制するつもりなどない。お前が嫌ならばそう言え。お前の気持ちが知りたいんだ」
#NAME1#side
付き…合う?
ボス…と?
あれ…そう言えば…。
家族を失って真っ白だったけど、私って…。
ボス、いや、ジョットさんのこと…好きだったんだ。
なんで私、自分の気持ちを忘れてたんだろう。
そう自覚したとたん、胸が苦しくなってきた。
「ボス…ジョットさん!!」
ジ「…?」
「わ、私も…ジョットさんが好きです!!」
ジ「!………そうか。ならば、成立でいいか?」
「はい///」
ジョットさんは私の手に自分の手を重ねて言った。
ジ「今ここで誓う。…お前に辛い思いは決してさせない。俺が守ろう」
「…私も…誓います。この命が尽きるまで…添い遂げると」
父さん…母さん…デュリオ…。
皆を失った傷は、まだ癒えそうにない。
でも…もう大丈夫。
デュリオ…私…生きるからね。
ちゃんと見ててよ?
あなたの…言葉を確かに受け取った私を―――。
完