Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】
第1章 幼なじみ以上…?(ADB)
…青峰君が好き?
私が?
「んなわけあっかい!!」
私は翔一を思いっきり抱きしめ返した。
「翔一のバカ!!アホ!!」
私は有らん限りの声で翔一に怒鳴った。
「私が屋上で笑っとったのはなぁ!!翔一のことを話しとったからや!!」
今「…!」
「青峰君はただの後輩や!!それ以上でもそれ以下でもないわ!!頭ええくせにすっとぼけんなこのアホ!!
私が好きなんは…私が本当に好きなんは…。
あんたや!!翔一!!」
今「!!」
…言った…。言った……。
今「…そうか」
翔一の声に、ヒートアップしていた頭が一気に冷め、一気に恥ずかしくなった。
「あ…////」
今「…ほんなら…ワシと付き合ってくれるか?」
「…はい//」
ザァァァァ…
突然突風が吹き、木からは新たな花びらが舞い落ち、地面からは落ちた桜の花びらが舞い上がった。
「わぁ…」
上下からの花びらが舞い踊る。
まるで…私達を祝福するかのように…。
完