第4章 再挑戦
(そうだ―――――――これなら!)
私はあることを思い出し、服の内側に忍ばせていた
綺麗な石の装飾品を投げた。
パパゴラス達は急に鳴きやみ、そちらにむかって飛んでいく。
「今のうちだわ!」
私は巣に近づくと、羽を探した。
「あった!これだわっ!!」
ついに見つけた。
綺麗に光る銀色の羽!
やっと求めていたものが手に入り、ほうと息をつく。
しかし、パパゴラスが戻ってきたようで、羽音が近づいてきた。
逃げなきゃ・・・・・・帰らなくちゃ。
私はとにかく走り、森を抜け、王宮へと走った。
パパゴラスに抱く恐怖心なのか、早く渡したいという心のせいなのか、地を蹴る足が止まることはなかった。