第1章 実習先、間違えました!!
「………ッッ、何、それ」
あ。
また、ドクン、て。
わかる。
これまた。
くる。
「そのまま………っ、だして」
ちょーだい。
ちょーだい。
あたしにその『精』全部。
「…………ッッ」
「!!!」
なかで、ドクドクいってる。
すごく美味しい。
美味しい。
全部ちょーだい。
それ、全部喰べさせて。
「…………取りすぎ………っ」
ドクン!!
て。
なかでひときわおっきく弾けた、あと。
ガクン、て。
彼が膝を付いた。
「やっば………、これ」
「…………もっと」
ああもうなんか。
どーでもいい。
ぐちゃぐちゃしてた頭の中、不思議とスッキリしてる。
喰べ尽くす。
そうよ。
もともとあたし、そーゆー生き物だもん。
「…………正気じゃねぇな、おまえ」
「もっとちょーだい」
ぐったりとしてる彼の下半身へと手を伸ばし、迷わず口に含む。
もっともっと。
もっと。
「…………っ、だから!!」
ぐ、て。
引き剥がされて。
口の中、空っぽ。
「じゃま、しないで」
そのまま手のひらに噛み付いた。
「っ、てぇ………っ」
邪魔しないで。
もっと欲しいの。
全部。
全部ちょーだい。
「これ以上は俺もおまえもやばいんだって!!」
「…………」
また、邪魔した。
食事、なのに。
邪魔された。
あたしのもの。
「『リッカ!!』」
ベッドへと両手が縫いとめられて。
両目が、手のひらで覆われて。
「…………眠れ、リッカ。少し休め」
低い声が、頭の中に入ってくる。
そのまま意識が。
プツンと切れた。