第1章 実習先、間違えました!!
「…………ッッ。頭撫でられんの、好き?」
「…………好き」
「そう」
「…………」
なんでそんなに、優しく笑うの。
あたし。
悪魔なのに。
あなたの生命、食べちゃうのに。
「動くよ?」
なんだろう。
あんなに痛かったのに。
ゆっくりゆっくり、彼が動くたびゾワゾワする。
腰も。
ピク、ピク、て。
震えてる。
「そんなに気持ちいい?」
「え」
「さっきから、締め付けやば」
「しめつけ…………?」
「…………気持ちいい、ってことだよ」
あ。
また。
頭………。
この人の手、気持ちいい。
「…………大丈夫?あたしよりもあなたの方が、辛そう」
息つがいが。
体温が。
表情が。
辛そうで。
彼の頬へと伸ばした右手。
「我慢してんの」
は。
彼に届く前に彼の手に捕まった。
「だから触んないで」
「我慢?」
「そう」
「…………どうして?」
「………ッッ」
一瞬顔を伏せて。
彼が。
腰を引き寄せる。
「んぃ………っ、ぁあ!!」
深く深く突き刺さる形となり、身体がゆみなりに反れた。
そのまま彼が腰を打ち付けて。
激しく身体が、揺さぶられていく。
「ん、っは………っ、ふ、かっ」
何これ。
深い。
さっきより全然、電流くる。
「あ………っ、ぁああ!!やぁぁ………」
頭おかしくなる。
一突き一突きが、重い。
息、出来ない。
「…………だから、我慢してんの」
は、ふ。
って。
なんとか呼吸していれば。
はぁあ、って長いため息と一緒に振ってきた声。
「どう、して?」
「え」
「我慢………、なんで」
駄目だ。
言葉出てこない。
気持ち良すぎて。
頭、馬鹿になる。
なんで動かないの?
なんで動いてくれないの?
さっきみたいにめちゃくちゃに奥、突いてほし、のに。
「………もっと。」
お願いお願い。
「さっきの、もっとしてぇ………?」