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赤井×降谷(安室)短編集

第5章 最終話 桜の奇跡


「ただいまー。」松田の声に僕と萩原、伊達がおかえり。と声をかける。
松田の後ろにヒロが居て、ただいま。と呟くと買い物袋を松田に渡すと、僕の所に来てヒロは重い口を開いた。
それは、思い出したくないあの日の事だった。
僕とヒロ、そして赤井の3人がまだ組織に居た時の事。ヒロがノックだとバレてしまい、赤井がヒロの始末を頼まれたあの出来事……。ヒロは拳銃自殺をしたあの日を思うと赤井を恨むのは間違いだと分かっていても、あいつを許す事が出来ないでいた。
「ゼロ。あの時、助けようとしてくれたんだ。FBIだと俺に正体を明かしてもくれた。しかし、俺はその言葉を遮って自殺してしまったんだ。」
ヒロの言葉に僕は、階段の音……。と呟くとヒロはハッとして、言葉を無くしてしまった。
分かってるんだ。俺があの時に階段を上らなきゃヒロは、自殺しなくて済んだ。赤井が重荷を背負う事も無かったんだ……。
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