第23章 今川の姫
「……っ、欲しいのは…私も同じですから……」
普段なら絶対にこんな言葉は口にしないけど、今日はカエルは封印。素直に求めるって決めているから……
「貴様からの礼は確かに受け取った。今後も礼をしたければこの方法にせよ」
「っ、百回に一回位なら……」
「ふっ、跳ねっ返りめ……」
愉快だと笑う顔が近づき唇が重なった。
深く甘い口づけに酔わされていると、信長様の熱を体の中に感じた。
結局、私のお礼作戦は途中で頓挫し、昨夜触れ合えなかった分もしっかりと補わされ、私は声が掠れるまで信長様の腕の中で嬌声を上げ続けた。