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トリップして「私が真の三国無双」と言いたい

第4章 呉-1




「尚香も、そろそろ相手探さなきゃなあ」



孫策の言葉に。
孫尚香は箸を止めた。



「策兄さま、私まだ此処に居たい…………」




そういえば。
劉備と会うのっていつだ?
呉と蜀。


赤壁かあ!!



てことは。
あっちには諸葛亮入った頃か?

丞相! 
くぅ~呼ばれてみたい~~~



こっちでは。周瑜が丞相なんだった。
頭は諸葛亮のが上かもしれんが。



目の前の周瑜の顔を見る早苗。




「………………」



顔面で、圧倒的に勝ってるね!
大丈夫!!自信持って!!





諸葛亮も まあそこそこ
綺麗な顔してるけど。

じいさんみたいな隠居生活してたし。
この年で、そこにはまだ
いきついておりませんので。



「何か、ついているか」



顔をガン見していたら。
微笑を浮かべた周瑜が声を掛けてきた。



「いーえ、美しすぎて見とれてました」



にこにこと、思ったことを
つい口にしてしまい。
慌てて口をむぐっと抑えた。



「あ、いえね、…………」



小喬が わかりやすく、おかんむり。


周瑜は美しいと言われ。
それほどでもない と、更に
美に拍車をかけた笑みを披露してくれた。



「………………あは、」




食事を終えると。
小喬に呼び止められた。



「周瑜様に色目つかわないでよ!」




いやいや、
よく見なよ
色目ってのは むしろ 
周瑜様 ご本人のような 
目のことでしょうが




と 思いつつ。
モブが正妻 メインキャラに
喧嘩を売ってはなるまいて。



「申し訳ございません…………」



そんなつもりは。
ただ、美しいのは事実なので
正直に申しただけです。


嘘は言っていない。
本心をきちんと話す。



「そ、それは、そうかも、だけど…………」



言い返せない小喬。
そりゃそうでしょうよ。
誰が見ても、美しいんだから。
逆に、不細工なんて言ったら
死刑にでもするんかしら。




「尚香様に、呼ばれてますので これで」



会釈し、立ち去ることに成功。
うーん。
見るだけでも駄目って言われちゃあ。
食事、尚香と一緒しない方がいいのか?



「はあ。今更ひとりは……寂しいな」




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