• テキストサイズ

トリップして「私が真の三国無双」と言いたい

第3章 呂布って逃げるしかないやつですよね




よくやった!と張飛に声を掛けられ。
うん、と適当な返事を返す。




殺した方が、ショック受けてどうすんの
今更 あとには引けない
引いちゃ いけないんだ





甘かった自分を叱責する。
どうなって、今此処に
私が存在しているのかは
わからないけれど。


生きるために。
武器を持って、戦うしかない場所。



頬をバチン!と叩く。
精一杯、気合を入れる。



「よし、行こ」




罪が、罪にならない時代。
けれど。
現代でも、それは間違いなく
世界のどこかで、続いている。


”戦争” 


自分たちの正義のためならば。
それに害成すものは、敵と見なされる。




「―――統一して、平和を目指す理由……今ならわかる」




自分の大事なひとたちが。
ある日突然。
命を奪われないために。
そんな毎日を、終わらせたいがために。
必死なのだ。みんな。




「歴史って、深いな…………」




教科書や、文献のたった数行の文字で記された出来事も。
それに関わるすべてのひとたち、それぞれに。
いろんな思いが。背景が。あるのだ。




頭を振り、真っ直ぐ前を向く。





「今は―――――董卓軍を討つことだけ」





劉備たちと共に、敵を倒しながら進み。
ようやく、門の前にたどり着く。




「!」



大柄の男。
髭のような飾りがついた頭飾り。





呂布キターーーーーー!!



辺りが騒然としているなか。
さっきまで重たいシリアス
背負ってた頭は、都合よく
何処かに飛んでいったようす。


うはは、と
わくわく感 全開で見てしまう。



「ぬんっ」



ブシュウウウッ



辺りを方天戟で薙ぎ払う呂布。



怖あ~~~~
最強、恐るべし!!



こそこそと、隠れつつ
ついつい見てしまう早苗。




力、なんだろうか。
最強と言われる理由は、
なんなのだろう。



この際だ。
じっくり可能な限り、観察したい。




「………………」




野生の勘、ていうのかな。
とにかく、反射神経がいい。
動きはそんなに早くないけど、
あのリーチのおかげか
大勢相手でも余裕で蹴散らしている。




/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp