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トリップして「私が真の三国無双」と言いたい

第2章 桃園の誓いって私がいていいんですか




今日は関羽と劉備が訪ねて来ていた。


「なんと…………」


劉備は早苗が武器を持って
子どもたちと遊んでいるのを見て
驚愕していた。


「兄者の言う通り、只者ではありませんでしたな」




聞こえてますよ~
只者ではあるんですけど
チート気味なのは許してくださーい
この世界の人間じゃないんでね




カンッ キィンッ


星彩と遣り合っている最中。
三人のやりとりを聞きながら。
早苗はちょっと待ってと
動きを止めた。



「関羽さんの槍って余ってないですか」



キャラそれぞれに用意された
武器があるのは知ってる。
私はその何十人の中から
自分に合った武器を模索していく
必要があると、思うのだ。



「リーチ長い武器、練習したいんです」



そして出来るだけ強いやつね
なんだかんだ、関羽の扱い凄いし
ずうっと関羽とひっついてたら
関羽千里行に行っちまうから
そこは全力で回避だな

逃げきれないとゲームオーバーじゃん
やだやだ めんどうそう



「む、………」



渋い顔してる関羽に、劉備が
力になってやったらどうかと
声を掛けてくれた。
流石、善人代表。



「…………これを使え」



今持ってるのを渡された。
思わずいいのかと聞き返す。



「構わん。丁度新しいものを受け取るところであった」



やったあ 
ゲーム万歳
都合よく進んでくれるのね~



「ありがとうございます!」




長い柄を持って振り回す。
思ったよか、重い。



「ううん、腕鍛えられそうだな、これ」



私の目標。
とりあえず雑魚武将でもいいから
打ち取ったりー! すること。
頑張るぞ。



「貸してみろ」



そう言うと。
関羽は剣技を披露してくれた。
あらゆる角度の攻撃を、
目の前で見せてくれる。



「ふむふむ……持つ位置をずらすわけね」



顎に手を当て、頷きながら。
手を滑らせ、自身の思ったところに
刃を向けるように振るさまを
関羽が動いたイメージと合わせて覚える。



「怪しいなどと言ってすまなかった」



いきなり なに。
いや 怪しいからね、実際。



武芸を真摯に嗜むものに
悪いものなどいようはずがない。
そんなことを言われた。



「あー……はは、」




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