• テキストサイズ

トリップして「私が真の三国無双」と言いたい

第2章 桃園の誓いって私がいていいんですか




張苞、星彩。

うーん、奥さんに似たのか?
可愛い顔してるなあ。

まだ10にも満たない感じ。
そりゃあそうか。


「よし!おねえさんが…………」




何したらいいんだろう。
ゲームないし。




「戦いごっこしてくれるか!?」

「ええ~…………」



張苞が目をきらきらさせて見つめてきた。
星彩も、すんっと澄ました顔してる割に、
満更でもないような顔をしている。


「手加減してくれるなら…………」


子どもに手加減しろなんてどうかと思うけど。

いや、しかし。
引きこもりの腐女子に
肉体労働はキツイ。


「張苞。おねえさん、弱そうだよ」


星彩の鋭い突っ込み。
はい、そうですよ。
弱っちい、平凡な女です。


「ま、やってみますか」







キン、カキンッ


「なんだお前!思ったよりやるじゃん!」




ゲームのおかげでしょうか。
思いのほか、動けました。
操作するように、自然と身体が動きます。




「―――――……」





やっぱり これ 
ゲームの中なのか?
もしかして。
夢かと思ってたけど、
リアルすぎる。

やりこんでるから、
そこそこ出来る。

通用、するのか?
この腕で。



「星彩ちゃん、おねえさんの腕、どう?」



ここは率直な意見を
言ってくれそうな女の子に。

お父さんには負けるけど。まあまあだと。
張飛に勝てるとは思ってませんので、
信憑性はそこそこかと。


「ありがとう」





戦に出たい気持ちが沸々湧いてきた。

打ち取ったりー! したいじゃん。
どうせならさ。




「ちょっと、おねえさん真面目に特訓しよっかな」



こうして。
張飛の子供たちと、日々チャンバラごっこに
明け暮れることになった早苗。



昼間っから酒飲んでるときは駄目おやじだけど。
飲んでないときは、やっぱり強い張飛。
たまに手合わせして、勉強させてもらう。



ブンッ


「おっとぉ、」


張飛は例のごとく隙が大きい。
それを狙えば、
転ばすのはそんなに難しくない。



「やるな、早苗!」



いや、あんたも学習しなよ。
と思いつつも。
悪い気は、しないよね。


「さあ、どんどんいこ~」


子どもたちが順番守れと、横から文句たれ。
渋々交代することになった。




/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp