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トリップして「私が真の三国無双」と言いたい

第2章 桃園の誓いって私がいていいんですか




村に到着した。

一旦各々、自分の家に戻るようだ。
さて、どうしたものか。



腕を組み、考える。



話してる感じ。
劉備の家に置いてくれって
言えば置いてくれそうだけど。


あのひとを変にその気にさせるのは
危険な気がするな。
これ以上は近寄らないで置いた方が無難か。


となると、関羽と張飛。


「………………」


早苗はくい、と腕を引っ張った。


「しばらく家に置いてくれないかなあ」


引いたのは、張飛であった。

関羽は堅すぎ。
一緒にいたら楽しくなさそう。
折角 夢なんだから、楽しくいきたいよね。



「お、おまえ…………」


張飛は劉備を気にしながら、
視線を泳がせている。
心なしか、劉備が放心気味。





おっふ すいません
見て見ぬふりしちゃいます




「だって奥さんいるでしょ。女友達欲しいしさ」


最新の三国無双では。
関羽も張飛も子供オールスターだった。

関羽の性格考えると、
奥さんも堅物っぽいし(失礼)

おそらく大らかであろう、
張飛の奥さんに狙いを定めた。


「まあ、人手があった方が助かるか」


張飛は狙い通り。
深く考えることをせず、
いいぜと言ってくれた。
後ろをうきうきと付いていくことにする。




「兄者…………」

「いや、いいのだ」




不思議なちからを持つおなごなのだ。
誰にも縛り付けることなど出来ぬだろう。
劉備は関羽に間違った持論を説き。


「流石兄者。ひとを見る目は確かだ」
と、関羽は信者ぶりを発揮しまくっていた。







張飛の家。

奥さんが迎えてくれた。


「随分変わった格好ねぇ」


ですよね~ と頷きながら。
洗濯とか、お手伝いするから
御飯だけ食べさせて貰えませんかと
お願いしてみる。


「あんた、本当に劉備様のお抱えじゃないの?」


張飛の説明だと、
奥さんが怪しむだろうからと。
あとから来た劉備が上手いこと説明してくれた。


しかも。

「先見の明を持つおなごだ。もてなしてやってくれ」

と、盛大に持ち上げられてしまった。



違うっつったのに!
話 聞いてた!?



「いえ、ほんと、違うんですよ」


なんの力も持ってません。
引きこもりなんで、ひ弱です。
辛うじて、今のところ
健康診断で引っかかったことはありません。




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