第5章 𓇼𓆡𓆉 ⋆
くるっ
「あっ、目が覚めたんですね。意識が戻って良かった」
「これはお嬢さんありがとう」
「いえいえ、無事で良かった。失礼します」
名前を聞きそびれた。
そして
✿✿✿
「····見当たらない」
あの日から何故か俺は女性を探している。
初めて会ったのに、なぜだかまた会いたいと感じるようになった
くるくる
(うーむ、ただの通行人が俺を助けたんだろうが··)
ひそひそ
「ご覧よジョン、ゴリラが遂に椅子回りを始めたよ」
「ヌヒャー··」
くるくる
「うるせーよドラ公」
「何を探してる」
「助けてくれた女性」
「あー··あのお嬢さんは勇敢だったな。君が子供を助けて君が急に"足つった"って叫びながら溺れるし。」