第5章 𓇼𓆡𓆉 ⋆
人魚姫は愛する王子様を刺すことなどせず
海に飛び込み
泡となり神様の元へ向かいました
『なぁ、兄ちゃん』
『なんじゃ?日出男』
『人魚姫さん、かわいそう』
『色々とあったんじゃよ。日出男よ』
『ん?』
『もし、おみゃぁに愛する人が出来た時、ーーー』
ごぼっ
(昔の記憶がなんで···)
ぶくぶく··
パシッ
「ーーー(誰だ?意識が··)」
遠のく。
ぱちっ✿
「ーーー!」
「大丈夫か?!ロナルド!」
「えっ、ヒナイチ···?」
「全く、落ちた子供を助けに入ったのはいいが。若造まで溺れるとは···」
「···ドラ公、俺誰かに腕を捕まれ」
「あぁ、ロナルドくんを助けた女性ならあちらで事情聴取してるよ」