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呪術廻戦 〜生きた証 前編 〜
第2章 日常が壊れる日
6月下旬
一年の中で最も苦手な季節、梅雨。
今日も朝から空は灰色の雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうだ。
朝の予報だと昼から本降りの雨になるって言ってたなぁ…
憂鬱な気分になりながら校舎脇の花壇に目を向けると、色とりどりの紫陽花が綺麗に咲き誇っていた。
本来なら綺麗だ、と目を奪われるが私は咄嗟に視線を外した。
花壇の中で蠢めくモノを私は見て見ぬフリをする。
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