第8章 転入生
それから私の自己紹介と、憂太君と一緒の部屋に住む事になった経緯を説明し終えると、ようやく教室内が落ち着きを取り戻した。
「ーーじゃあ2ヶ月で術式使えるよーになんなきゃ退学ってワケ?」
『・・・はい。』
「で、何か問題起こしたら処罰される、、と。」
『・・・はい…。』
「すじこ、こんぶ、めんたいこ。」
『・・・はい、、、はい?』
狗巻君の話す意味がよく分からず聞き返すが、周りの皆んなはちゃんと理解しているようで、私1人が首を傾ける。
教室内の空気が重くなりかけた時、
「まぁうちらが2ヶ月間、みっちりしごいてやれば良いんだろ?
大丈夫だよ、退学なんてさせねーから。」
片眉を上げ挑発的な笑みを浮かべる禅院さん。
綺麗な顔立ちとは裏腹に、口調は強気だけど彼女の優しさが伝わってきた気がして…口元が自然と緩む。
『ーーーーありがとう、ございます…』
「じゃあ〜今日の夜は憂太の部屋で歓迎会だな!」
パンダ君に肩を組まれ、困ったような笑みを浮かべながら憂太君が私の方へ視線を送ってきた。
きっと私の事を気遣ってくれてるんだろう…
私は表情を緩め頷くと、憂太君も笑って頷いた。
ーーーー憂太君の言う通り、みんな良い人そうだな…。
そんな事を思った1時間後、、、、、
私はすでに限界を感じていた。。。