第7章 夢の中の人は。
大事な人…。
頭をよぎるのはあかりちゃんのボロボロになった姿…。
ここで呪術を学べば、守る事が出来るのだろうか…
こんな私でも誰かに仲間と呼んでもらえる日がくるのだろうか…
まるでこれから未知の世界に足を踏み入れるかのようだ。
不安でいっぱいなのに…
不思議ともう少しここに居たいと思い始めている自分がいる。
まだ出会って間もないこの2人に信頼を感じている自分に少し戸惑いながらも、、、、
『・・・・宜しく、、お願いします…。』
私はペコッと頭を下げた。
「ハハッ!良かったねー?憂太。」
「はいっ!・・って先生、、何でそんなニヤニヤしてるんですか…。」
「え〜〜別に〜?それよりさ、早くカレー食べようよ。」
お腹を空かせた子供のような口調に私と憂太君は顔を見合わせて笑った。