第5章 任務
・・・・
ん…?
いつまでも痛みが襲ってこないのを不思議に思い、目を薄く開いてみるとそこには、、
『・・・え?ごっ、、五条さんっ⁈』
暗闇の中、五条さんが既の所で鎌を素手で止めていた、、、というより鎌の刃は当たってないようにも見える…
「ん〜〜。僕が手を出さなければ普通に死んでたね。
どうすればは本気出してくれんの?」
そしてあっという間に私を呪霊の手から奪うとそのまま肩に担ぎ上げた。
そのあまりの速さに自分が一瞬どこにいるのか分からなくなるぐらいだった。
『あ、あのっ、助けて頂いてありがとうございます!もう下ろしてもらって大丈夫ですのでっ、、』
例え鍛えてるとしても、私を担いでいたら五条さんまで危険な目に合ってしまうかもしれない。
「こうしてないとまた捕まっちゃうでしょー?
それにこんな暗くて湿っぽい場所、早く出たいしさっさと片、付けるよ?」
怒り狂った呪霊は獣のような咆哮を上げると私達目掛けて鎌を振りかざした。
けどその刃が届く事はなく、ブンッブンッとただ空を斬る音が響く。
常人離れした速さで躱し続ける五条さんに振り落とされないよう、私は必死に背中にしがみついた。
あっという間にトンネルの入り口の方まで来ると、五条さんがフッと笑った。
「このまま振り切るよ?」
『・・・?は、はいっ!』
外に誘き出すつもりなのか、五条さんは真っ直ぐ入り口へとスピードを上げた。
そして一気に視界が明るくなり、トンネルを抜けたと同時、
「ーーー憂太、頼んだ。」
「はいっ‼︎」
⁉︎⁉︎
トンネルから呪霊が出て来た瞬間、刀を構えていた憂太君がその頸を音もなく刎ねた。
す、、すごい、、、たった一振りで…‼︎
2人の見事な連携プレーが決まり、呪霊は塵になり消え、ようやくそこで私は地面に降ろされた。