第4章 監視役
その時、ふと先程の五条さんの言葉が気になり、ガサガサと紙袋の下の方を漁った。
『ーーーわぁ、、、』
自分じゃ絶対選ばないような可愛い下着の数々に思わず声が漏れた。
お金もないし、普段見に付けている下着は上下バラバラだし、大型スーパーなどのワゴンで売ってる色気も可愛げもない下着だ。
それに比べてーーー。
白地に淡いピンクのレースが縁取ってあるものや、水色の生地に白い花の刺繍がしてあるもの、薄いラベンダーカラーの、、、って
『・・・・え。』
ちょっと待って、、、。
『・・・A65。。。』
ズーーーン…と頭に重石が乗せられた錯覚を起こした。
私はぎゅっとラベンダー色のブラを握り、バンッと勢い良くドアを開け、声を上げた。
『私っ!AじゃなくてBですっ‼︎』
ダイニングテーブルに座り、コンビニのおにぎりを食べていた2人がポカンとした表情でこっちを見た。
そしてみるみる乙骨憂太君の顔が赤くなっていくのを見て、ふと手にしていたブラを慌てて後ろへ隠す。
そこで初めて自分がとんでも無い事を口走った事に気づき、カァッと顔が熱くなった。
だって、、さすがにAは酷い…!
私だって貧弱で気にしてるのに‼︎
すると口をへの字にし、真っ赤になる私を見て五条さんはゲラゲラと笑い始めた。
「アハハ〜〜‼︎ウケる〜〜‼︎
そっかぁ、着痩せするタイプなんだね?
あ、なんなら今日、任務の後一緒に選んであげよっか?
ね、憂太?」
「/////」
『いっ、家入さんに頼むので下着は結構ですっ‼︎』
そう言い放ち、再び勢いよくドアを閉めた。
ーーーーー恥ずかしい〜〜‼︎
あの人、信用できそうなだと思ったけど、撤回‼︎デリカシーが無さ過ぎるっ‼︎