第4章 監視役
翌朝。
窓から差す光りでふと目が覚めた。
『・・・朝、、か。』
施設では2段ベッドの下で寝ていた事もあり、いつもより明るい視界になんだかため息が漏れた。
ベッドから身体を起こし窓の外を眺める。
ここ最近はずっとどんよりとした灰色の空ばかり見ていたが、今朝は清々しい程の青空
だ。
何日ぶりかの太陽に思わず目を細めた。
ピピッピピッピピッ、
隣の部屋からアラームの音が聞こえる。
程なくして音は止まり、ふと壁に掛けてある時計に目を向けると時刻は6時30分。
昨日は疲れもあって、乙骨憂太君とはろくに話しもせず部屋に閉じこもってしまった。
少し、悪い事したかな、、、。
そんな事を考えながら家入さんのカーディガンを羽織り部屋から出た。
すると同じタイミングで隣の部屋のドアがガチャっと開き、寝癖の着いた乙骨憂太君と目が合った。
『・・おはよう、、ございます…』
「おっ、おはよう、ございます、、」
『・・・・。』
「えっと、昨日はよく眠れた…?」
『・・・はい、お陰様で…。』
「そっか〜良かった!」
目尻を下げ笑う彼の目元には薄い隈が出来ていて、あまり眠れなかった様に見えた。
私が隣の部屋に居るから落ち着いて寝れなかったのかな…。
だとしたら申し訳ないな…。
『・・あの、、』
バーーーーン‼︎
「ぐっもーーーにーーーーん‼︎‼︎って、あれ?
2人して見つめ合って何してるの〜〜〜⁇」
突然勢い良くドアが開き、私と乙骨憂太君は肩をビクッと震わせた。