第17章 揺れる。
私は視線を外し、俯いた。
「ーーーそれとも高専に戻るかい?」
"高専"という言葉にピクリ、と反応してしまう。
けれど、私は下を向いたまま首を横に振った。
「・・・・こんな私は足手纏いでしかないし、、、、それにもう、しんどいんです…。
皆んなのように強く真っ直ぐな人達の中にいるのが…。」
それに今でもあの男の言葉が忘れられない。
"お前は顔も身体も傷だらけ。"
表面的に傷は治ったとしても、私の身体には沢山の傷跡が残されている。
そして尚、その身体は穢された。
真希さん、狗巻君、パンダ君、
五条先生に家入さん、
それに、、、憂太君。
皆んなのように私は強くもなければ自信もない…。
ーーー何より、、、こんなに惨めで汚れた私を皆んなに見せたくない。
膝の上でぎゅっと拳を握ると、隣に座っていた夏油さんの手が伸びてきて優しく私の手を包み込んでくれた。