第16章 罰
「ひっく、、罰を受けてもらうって、、男の人が言ってた、、、
ちゃん、自分は逃げないし抵抗しないからって、、、うっ、うぅ、、、」
先程まで七海と話していた少女が、ポロポロと泣きながら震える声で話した。
「死んだ男はが高専に来る前に大怪我を負わせた男だよ。
あの日僕も顔を見たから覚えてる。
ーーーー逆恨みか。」
「ちゃん、、死んでないよね、、⁇」
少女は七海のジャケットの裾を掴み、目に涙を浮かべ訴えた。
七海は目線を同じ高さになるよう身体を屈めると、
「さんはあなた達を置いて死なない筈です。
きっとそのうち元気な姿で戻ってきますよ?」
優しく少女の頭を撫でた。
少女は泣きながらも「・・うん。」と頷くと他の子供達のところへ走って行った。