第2章 日常が壊れる日
『くっ、、、』
だ、だめ、、意識を保たないと、、、
けどあまりの痛みに思わず膝を着き、濡れた地面に手をついた。
意識が、、、
「なになにーーー?土下座でもしてるつもりぃ?これで私は見逃してって?」
長い髪の女が私の前に立ち、ハンッと鼻を鳴らした。
そしてその場にしゃがみ込むとグッと私の髪を引っ張り無理やり顔を上げさせた。
「ハッ、ひっどい顔。泣いて鼻水垂らしてるし。ほら、あんたも見なよ!セックス大好きなお友達がヤられてるとこ。」
徐々に意識が朦朧とする中、
『、、、上履きもあなた達の、、仕業、、?』
女は眉を寄せ口の端を上げた。
「こっちはやられたからやり返してんの。
あの女は私の彼氏を横取りした。私と付き合ってるの知っててね。
そもそもあの女は人の彼氏ばっかり手を出すって有名らしーじゃん。
今だって案外無理矢理ってワケじゃないかもよ?
イヤイヤ言いながら実際はノリ気で、、んぐっ‼︎‼︎」
女の口に拳を突っ込んだ。
『へーーそれで?それから何だよ?最後まで教えろよ?』
「んーーーーーっーーー‼︎」
女は息苦しさから目尻に涙を浮かべている。
そしては狂喜じみた笑いを浮かべると、皮肉にも同じ言葉を女に掛けた。
『ひっどい顔。泣いて鼻水垂らして。
だっけーー?ハハッ、特大ブーメランだなっ‼︎』
そのまま拳を振り上げると、女は吹き飛びフェンスに身体を思い切り打ちつけると動かなくなった。
『チッ、下まで落ちれば良かったのに。
ん?・・・ハハッ、良いタイミングで現れるじゃん。ちょうど良い、呪いに喰われろ。』