第16章 罰
『や、、、やめ、、、、ッ⁉︎』
ビリビリッッ
男は私の血で汚れたシャツに手を掛けると一気に引きちぎった。
肌が露わになり、私は咄嗟に逃れようと必死で身を捩った…
けれどそんな抵抗は虚しく、男は鼻で笑うと私の上に馬乗りになった。
「おいおい、抵抗しないっつったよな?
逃げようとしてんじゃねーよっ!」
男は声を上げると、床に置いてあったバールを手にし、私の脇腹をガンッと殴った。
『がはっ、、、、』
鈍痛が走り、息が出来なくなる。
目の前にチカチカと白い光が飛び、意識を手放しそうになるが、ぎりぎりの所で何とか保った。
ーーーーここで意識を失ってしまったら早苗さんの治療が出来なくなってしまう…。
その為の余力は残しておいたのに、、、
「つーか、何だ?この腹の傷、、えっぐいな。
お前は顔も身体も傷だらけじゃねーかよ。
マジ萎えるわー。
とりあえず口にでも突っ込むか。」
混濁する意識の中、男はカチャカチャとベルトを外しズボンを下ろし始めた。