第16章 罰
『ゔっ、、、う、、』
口の中は切れ、血の味が広がる。
男は憎悪に満ちた目で私を見下ろしながら床に横たわる私の腹の上に跨った。
「俺と同じ顔にしてやるよ、、、」
そう低い声で呟くと、再び拳を振り下ろした。
バキ、バキッ
執拗に顔だけを何度も殴られ、あまりの痛みに意識が朦朧としてくる…
ぼやける視界の中で男は肩で息をし、その拳にはべったりと血が付いていた。
「ハッ、ひでーツラだな、、、
これ以上ぐちゃぐちゃにしたら勃つもんも勃たなくなるし殴るのはこの辺でやめてやる。」
男はニヤリと卑猥な笑みを浮かべると、私の口に貼ってあるテープを乱暴に剥がした。
『うっ、、はぁ、、、』
最早、どこが痛いか分からない…
顔全体が熱を持ち、ダラダラと血が顎を伝いシャツを赤く染めている。
「口だけは解放してやる。無言のヤツ、犯しててもつまんねぇからな…
お前がこんな顔にしてくれたせいで、誰もヤらせてくれなくなったんだ。
ーーーー責任、取れよ?」
まさか、、、犯される、、、?
そんな事をされぐらいなら殴られた方が百倍マシだ、、、