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呪術廻戦  〜生きた証 前編 〜

第15章 不穏


校舎内もガランと静まり返っていた。

廊下を進み、一番奥の医務室へと向かう途中、職員室の方から何やら慌てふためく声が聞こえてきた。


・・・誰か電話で話してるのかな?


なるべく静かに通り過ぎようと音を立てずに歩いていると、



「何度も言いますが、は今ここには居ませんから、、こんな電話してこられても困りますっ!
そもそもどうしてこの番号を?
声を聞く限りあなたまだ中学生か小学生じゃないですか?」



ーーーー??

自分の名前が出た事に反応し、足を止めた。



「ーーーそう言う事なら警察に電話を、、
え?人質、、、?さなえさん、、?
尚更掛ける場所が違うでしょう?」



ドクンッ


心臓が大きく音を立てた。



さなえさん?
人質って言った、、、?



「ちょ、、泣かれても、、、。
とにかく今こちらも色々と非常事態が起きてるんで、、、。
責任者に一度確認取りますから、、
あなた名前は?」




「ーーーもり、みさきちゃん?」




みさきちゃん、、、⁉︎


思わず手で口を覆った。


嫌な汗が背中を伝う。


ーーー施設で何か起きたんだ、、、


みさきちゃんは私とあかりちゃんが居なくなった今、施設では最年長の子だ。

私と連絡を取りたがってる、、、


けど…ここで電話を代わった所で私を外には出してくれないだろう。
少なくとも七海さんか五条先生が戻るまで
は…。




七海さんは数時間で戻るって言ってた、、五条先生は夕方、、、

いや、そんなの待ってられない!!
もしかしたら早苗さんが人質にとられてるかもしれないのに!




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